雪の降る処
ブログ名・雪の降る処 ・此処は「シルバーレイン」に参加している、 雪乃城あやめの何気ない日々を書いてくブログです。 此方のブログに上げられているイラストは『シルバーレイン』の作品として、株式会社トミーウォーカーによって作成されたものです。イラストの使用権は作品を発注した雪乃城あやめに、著作権は作品を制作したイラストレーター様に、全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。 無許可での掲載・転載はどうか御遠慮下さい。
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白き山脈に結ばれる絆
沢山の異種族が交わる里
混沌でありながら、秩序を含んだ里
そこへの、新たな平穏は・・・
人間が本当に望んでいたのでしょうか?
・・・白・・・真っ白とはこの光景のことをさすに違いない
雪が全てを覆い隠した山の風景は全ての生き物を拒絶していた
しかし、その雪の世界で不意に生まれた音は次第に苛烈を極めはじめ・・・
「「悪霊よ!これで最後だー!!」」
投げられた結晶輪が動きを鈍らせた瞬間、刀を持った青年が止めを刺す
悪霊と呼ばれた物体は崩れ始め雪と共に飛ばされ、姿が消える頃には静寂が再び世界を包む
「はぁはぁ、あやめ助かったよ。お前もなかなかやる様になったなぁ!」
「(こくり)うん。」
「ふふ、なんだか余裕に見えちゃうわね。それと竜司は札いる?」
「ううん、かなり危ないですよ?・・・小夜子さん。」
「おう!三枚くらいくれ!」
刀を持った『竜司』と、札を手にした『小夜子』は笑いながら、無表情の『あやめ』に話しかけた
この三人は里の依頼で雪山のゴースト退治をしているのだ
まだ他の場所にも出るらしく歩き始めると竜司が口を開いた
まだ他の場所にも出るらしく歩き始めると竜司が口を開いた
「やはり、雪乃城家がいてくれると雪山でも怖い物無しだな!ってか俺最強!!」
「バカ!まだ敵がいるってのに、あんた1人に札をどれだけ使ったか分かってるの!」
「・・・ですね。」
「そんな細かいこと気にすんなっ!しかし、あやめも慣れてきたなぁーやっぱ山を管理する雪女の一族って凄いんだなぁ!」
「・・・そうですか?」
「・・・そう言えば、あやめちゃん。次の目的地って何処だっけ?」
小夜子は竜司の話を流しながら、あやめに問いかけた。
雪乃城家とは、里の人間に≪山へは極力不可侵である事≫を決定させ、その代わり里に数々の協力を約束した雪女の家系の1つである
今回のゴースト退治も約束に従ってのことである、雪山の案内と助っ人があやめの役目だった
今回のゴースト退治も約束に従ってのことである、雪山の案内と助っ人があやめの役目だった
「・・・1里位先にある洞窟ですね。次で最後です。」
淡々と案内するあやめが先頭に立つと2人は後に続き歩き出した
この時、ゆっくりとだが確実に世界は変わろうとしていた
―― 怪異の無い・神秘を抹消された・・・平穏で平和な世界へ
これは平和が訪れる代わりに、引き裂かれた1つの絆の物語
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はい、これは序章にあたります
世界結界が結ばれ忘却期に入る直前の話です
この里では人間や来訪者との交流がありそれなりに成り立っています
雪女は山を管理する役職にあたり、人間とはかなり交流があります
このお話はあやめが世界結界の影響で眠りに付く数日間が舞台です
ゆっくりと書いていく予定なので期待せずにまって頂けたいなぁと弱気発進です(苦笑
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